ランナーがしやすいケガ

001:腸脛靭帯炎

ランナーに最も起こりやすい、膝外側の痛み

膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆〈がいか〉と接触(こすれる)して炎症(滑膜炎)を起こし、疼痛が発生します。
主因はオーバーユースとよく言われます。
しかし、フルマラソンを主戦場とされている選手は腸脛靭帯炎になっていないのか疑問に思いました。
選手の中には発症されている方もいらっしゃるでしょうけど、あまり聞きません。

そこでぼくは仮説を立て、自分の体で実験しました。

実験の結果、腸脛靭帯炎は走るフォームで発症するという結論に至りました。
スピードのないランナーが自分の重心より前方で着地をしてしまうと発症します。
着地の際、特に足の小指着地になっている方は発症しやすくなります。
走っている時、足が外向きになっている方は要注意です。

治療方法は安静が基本と言われますが、坂道を走ると意外と痛みが治まります。
坂道を走る時、着地の重心が体の真下になるため痛みが出なくなるのです。
それでも痛みが出る場合はかなり炎症が酷い時ですので安静がいいでしょう。

安静といっても何もしないのではなく、股関節周りのストレッチをしましょう。
腸脛靭帯は股関節周辺から始まる筋肉(大腰筋・大腿筋膜張筋)の終着地点ですので、股関節のストレッチが重要となります。
股関節深部のストレッチは中々難しいですが、やれるだけやってみてください。

股関節周りのマッサージをしたり、温泉で熱い風呂と水風呂と交互に入ることで血行が良くなり治療に効果的です。
この腸脛靭帯炎は防ぐことができるものですので、しっかりとした知識を持って走ることが重要です。

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