股関節の病気

002:大腿骨頭すべり症

 思春期の二次成長が始まる時期に大腿骨頭と大腿骨の間にある骨端線(成長線と言われるもの)で大腿骨頭が大腿骨に対して後方にずれることで痛みを伴い足を引きずって歩くことがある病気です。
 肥満傾向の男の子に多く(女の子に対して2.5倍)、両足ともなる確率が20~40%とされていています。原因としてホルモンバランスの異常や力学的に弱い点が挙げられていますがはっきりとした事はわかっておりません。またサッカーやバスケットボールなど急なストップ&ターンをする際に負担がかかることで起きたり、転倒や衝突などの外傷性すべり症をおこすこともあります。

●症状
 症状は大きく急性、慢性、慢性期に急に状態が悪化したものの3つに分けられます。
 急性例での多くは軽度な外傷(転倒など)をきっかけに痛みが発生し痛みがある足に体重をかけることができなくなり運動時の痛みは強くでます。
 慢性例では足を引きずって歩くことや(跛行)股関節痛の他に太ももや膝に痛みが長い間続き運動などで負荷をかけると悪化します。大腿骨頭が軽度にずれている場合は股関節を内側に捻ったり曲げる動作がしにくくなります。また症状が悪化すると仰向けの状態で股関節を曲げていくと太ももの前側をお腹につけることが出来ず、外側に逃げるように曲がります。

●治療
ほとんどの場合手術を行い骨のずれを治します。目安ではありますが、骨のずれている角度が30°以内であればほぼ間違いなく治っていきます。しかし30°以上の場合は程度に応じて大腿骨頭が壊死を起こしたりなどの確率が上がります。

他の紹介ページをみる