テーピング
●手首のテーピング
小学6年 女児 Oさん
野球の練習中、左手首の小指側にデッドボールを受け腫れもありました。
また手首を後ろに反らす(背屈)と痛みが出ました。
来院日から3日後には試合が控えており大会前日まで超音波治療などで腫れを軽減させテーピングを施しました。
テーピングは手首を後ろに反らせないようにしました。

①伸縮テープを手首から前腕に向けてテープを貼ります。
※ぼくの手では2種類の伸縮テープがあり固定力の強いテープを使用しました。

②手首で交差するように手首~前腕に貼ります。

③伸縮テープだけでは固定力が弱いため、この上から非伸縮テープを同じ要領で貼っていきます。

④,③のテープが取れないようにテープの端を締め付けないようぐるっと1周巻いて終了です。
テーピング自体はこれで終わりですがその後事前に持ってきて頂いたグローブを着けてもらい動きの確認を行います。
この時痛みの度合いやボールを捕球できるか、テーピングが厚くないかなども同時に確認しました。
固定により捕球しにくい状態ですがプレーはできるとのことでした。
今回のテーピングは伸縮テープと非伸縮テープの両方を使用しました。
固定のためには非伸縮テープがだけで巻くと十分な固定を得ることができます。
ですが固定されすぎてプレーに影響が出たときの事を考え今回は伸縮テープのうえから非伸縮テープを巻きました。
これにより試合当日、プレーしにくいと感じたときは非伸縮テープだけを取って固定力は低くなるもののある程度動きが確保できる伸縮テープだけでプレーを続けることができます。
試合後、治療にみえたOさんに話を聞くと手首の痛みは守備時とバットを振る動作時は気にならずヒットを打つことができたそうです。
しかしバッドにボールが当たる衝撃で痛みがあり「長時間のプレーはできない」とのことでした。