落武者インドの旅〜Another Story〜

私は落武者の妻です。

僭越ながら今回も書かさせて頂きます。

少々長くなるかもしれませんがどうぞお付き合いください。

夫がインドへ行きました。

きっと皆さんも思っていたでしょうが、最初は冗談かと思ってました。

まさか外国まで会った事もない人に会いに行くなんて普通しません。

二人が知り合ったのは去年の一月でした。

インド行きを決めたのが三月でした。

その実行力を是非家庭でも見せて欲しいと心から思いました。

普段はミカンの皮を剥くのも私にやらせます。

インド行きが本格的に始動したのは七月でした。

それから私の負担が少しずつ増えてきました。

夫のブログには簡単に書かれてましたね。

『頭を使えばなんとかなるってもんよ。』

私はこの言葉を見たときに愕然としました。

なぜなら私が夫から言われた言葉とかけ離れていたからです。

お金の管理は全て夫に任せているのでインド行きも全て自分で計算して貯めていくのかと思っていました。

実際ブログにもそのように書かれておりました。

七月か八月か忘れましたが、私は夫に言われました。

『由美ちゃんにはたくさん働いてもらわないとぼくがインドに行けなくなっちゃうよ。だから頑張って働いてね!』

最初は冗談かと思ってました。

しかし、月を追うごとに働く時間を増やすことを強要してきました。

仕事、家事、子育ての三拍子で疲れ切っている私に夫は追い討ちをかけてきました。

『ヒモ男め!』

私は去年の四月から働き始めていろんな意味で強くなりました。

強くならなければならないと書いた方が正しいかもしれません。

ヒモ男をインドに行かせる為に私は我慢して働きました。

頭ではなく私を使ってお金を貯めた夫のセリフは到底許せるものではありませんので書かさせて頂きました。

夫がインドへ行く日が近づくにつれ、娘たちは不安になってました。

インドがどんな場所なのか夫が見せるyoutubeを見た娘たちは驚き、不安を深めておりました。

この動画を見せて「お父さんはこんな人たちに会いに行くんだよ!」と言うのです。

いまだに娘たちの中でインド人は軽快に踊る人たちと思ってます。

そしてついに夫が旅立ちました。

見送る時娘たちは泣きそうでした。

私も泣きそうでした。

子どもたちは夫に抱きつき「いってらっしゃい、気を付けてね。」ととても心配してました。

私もついつい抱きついてしまいました。

私たちにとってインドは未知の世界です。

夫にとっても未知のはずなのに、意気揚々と「それじゃ行ってきま〜す!」と隣村に出稼ぎに行くヒモ男みたいな感じで別れました。

それからラインで実況の写真が送られてきました。

とても楽しそうにインドを満喫してる夫の写真に私たちは安心しました。

オムカールさんとの写真、インド料理の写真、インドの日常の写真、マラソンの写真などたくさん送られてきました。

夫は隣村に出稼ぎに行ったのではなく、本当にインドへ行ったんだなと思いました。

夫がインドへ旅立って数日後、私たちはそれどころではなくなりました。

ムンバイマラソンの前日、下の娘がインフルエンザに感染しました。

その時期インフルエンザが大流行しており、病院には同じような人たちで溢れかえってました。

昼過ぎに病院に行ったら200人待ちでした。

その間夫から送られてくる楽しそうに旅をしてる写真に多少のイライラを感じながら診察までの時間を過ごしました。

「娘がインフルエンザに感染したかもしれない。高熱も出てるし、今病院に来てる。」とラインすると「近くにいれないのが辛いよ。」とヒモ男らしい心にもない返信がきました。

無事に完走したみたいですし、アプリをインストールして画面越しに応援してました。

夫から落武者完走の写真が送られてきて、それをグッタリしている娘に見せるとクスッと笑って寝ました。

それから私が感染してもう一人の娘にまで感染しました。

私が寝込んでる時に夫が帰ってきました。

体がきつくてきつくて仕方なくて布団から出ることも出来ない状況でした。

『インフルが感染するから部屋から出てくるな!』

と帰ってくるなり厳命が出ました。

夫はインドで全く下痢になることなく帰ってきたようですが、帰国して日本の料理を食べてから1週間くらい下痢になってました。

どうやら夫の前世はインドのヒモ男だったようです。

それから夫がインドのブログを書き始めました。

皆様あの文章量見ましたか?

さすがに長過ぎだと私は感じました。

気の良い患者さまが多いんだなと思いました。

ブログに書かれていた一文に私は目が止まりました。

『これもかなり失礼な話だが、帰国して1週間ほど家のご飯を食べてもなんだか物足りなさを感じていた。』

私はご飯を作る気力がなくなりました。

インドに出稼ぎに行けばいいのにと強く思います。

あと一つ私がお腹を抱えて笑った文がありました。

『Do you like this menu?』

夫の英語力を完全に見誤ってました。

夫は家族で街中を歩いていると困ってる外国人にすぐ声をかけます。

何を言ってるか聞いていなかったので、夫は英語を適度に話せると思ってました。

今回のインドの旅のために英語の勉強と称してyoutubeで英語の勉強をしてました。

英語のギャグを聞いて笑っていました。

私は完全に騙されてました。

ヒモ男が「そろそろ働くよ!」と言うのと同じくらい騙されてました。

夫は英語のギャグを聞いて笑ったのではなく、英語のギャグを聞いて笑っている人を見て笑って英語を理解しているフリをしていたのです。

さすがの私でも「Do you like this menu?」がおかしいことくらいわかります。

そのことを夫と話しました。

私『どうやって現地の人たちの言葉がわかったの?』

夫『基本的にオムカールさんがいたからなんとでもなったよ!』

私『いないときは??』

夫『フィーリングで相手が何言ってるかわかるんだよ!』

私『海賊王か!』

夫『それでいつも乗り切ってるよ!』

夫には特殊な能力があるようです。

最後に一つだけブログに書かれていた事で皆様に知って頂きたいことがあります。

夫はブログに「人生もっと楽しんだ方が良い」との旨を書いてました。

言いたいことはわかります。

私もそう思います。

しかし、まずは家庭内でそれを実践してから大衆に発して欲しいです。

夫は短気なのですぐに怒りますし、スマホばかり見ています。

インドの旅の経験で家庭内で楽しい姿を見せることが出来るのか見守りたいと思います。

オムカールさんの奥様からインドの民族衣装のサリーやテーブルクロス、スパイスなどを頂きました。

私はオムカールさんのお子さんにだけアンパンマンのぬいぐるみを渡してもらったのですが、まさか家に行くとは思っておりませんでした。

今度オムカールさんが来日された時に何をお返ししようか今から楽しみです。

夫からインドの話を聞いて、圧倒的ヒモ男のインドの旅が充実したのも全てオムカールさんのおかげなんだと改めて思いました。

これから夫がどこに向かうのか、どこに向かいたいのか私たちにはわかりませんが、次どこかに行くときは自分でお金を貯めて行ってもらいたいです。

ご拝読ありがとうございました。

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コメント

  1. ひとみ より:

    由美さんすごい面白い人ですね!この嫁にして
    子と夫ありきです!インフルエンザ大変でしたね!

    インドのひも男
    面白すぎる
    ご主人様はお仕事でとても
    頑張っておられますよ笑

  2. 49の手習い より:

    ヒモ男、、、楽しく読ませて頂きました^_^
    前から思っていましたが、坂上家は亭主関白ですかね笑。
    ウチだったら大ゲンカで、カミさんブチ切れかも。と、思う事も^_^;。
    私も51にしてヒモ男目指そうかな〜。

  3. たくぞう より:

    お二人ともに、文章表現が伝わりやすくて、でトンチが効いていて面白さもあってすごいなあと思います。アナザーストーリー読むたびにそう思います^ ^

  4. 9618 より:

    私が待ちに待っていた奥様のAnother Story、やっぱり面白過ぎます笑笑
    次回は鹿児島マラソンの後でしょうか。心から楽しみにしています(*^_^*)

  5. アニメ師匠 より:

    何もしなければ、何も変わらない人生です
    アクションを起こした院長先生の今後の活躍に期待して、大目に見てあげてください

    私は、周りがインフル感染ばかりですが、一人だけピンピンしてます!
    昨日の休みは、日帰りで東京、師匠の小橋建太さんのジムでビッシリトレーニング、
    その後、将棋界の番長こと香川愛生先生の催しに参加して、お話して写真を撮ってもらいました。
    私が結婚してたら、たぶん奥さんは大火山だったと思います。

    実は、私と院長は似ているのです!

  6. Kouika7 より:

    天才かも?と感じ始めていた院長先生の実態が隣村に出稼ぎに行くヒモ男だったとは!
    >夫は英語のギャグを聞いて笑ったのではなく、英語のギャグを聞いて笑っている人を見て笑って英語を理解しているフリをしていたのです。
    奥様の表現、最高です!TVでお笑い番組を見ても全く笑えない私ですが、いつも爆笑させてもらっています( ^)o(^ )
    娘さんがクスッと笑って寝たシーンでようやく院長先生を許せる気持ちになれました。今後もAnotherStoryで真実を伝え続けて頂きたい・・私以外にも多くの方がそう思っているはずです(^^)/