新型コロナウイルスの影響は日に日に落ち着いてきています。
鹿児島では1ヶ月以上新規の感染者は出ていませんが、他の県ではまだ出ている状況ですので油断は出来ません。
ウイルスの特性として高温多湿は不利になるようですが、どのような状況になると高温多湿でも感染が拡大してしまうかを素人のぼくなりにですが解説していきます。
鹿児島・北海道・沖縄の状況を整理すると何となくわかってきたことがあります。
ぼくも様々なウイルスの論文や本を読んだり、インターネットで情報をかき集めました。
ここでは新コロのことを詳しく書くことはしませんがぼくなりにわかったことを書こうと思います。
適当に参考程度にされてください。
ぼくが注目したのは気温・住宅構造・換気の三つです。
先ほども書きましたがウイルスの特性として高温多湿はウイルスの感染を弱めるそうです。
そこでぼくは日本全国の気温に注目しました。
なぜ北海道の感染者が増えるのか。
これはやはり気温が関係していると思われます。
あとは住宅の構造上機密性が高いことも考えられます。
今年の冬は暖冬でかなり過ごしやすかった鹿児島では、真冬でも換気のために窓を開けることが可能でした。
特にコロナが日本全国に急拡大した4月は日中であれば窓をずっと開けることが可能なほど陽気な日が続きました。
しかし、鹿児島は桜島の灰が降ったり風で舞ったりするので窓を閉めなければならない時もあります。
これから秋まで桜島の風向きが鹿児島市内(当院が鹿児島市内にあるので)に向くので換気が不十分になることが考えられます。
何とか手段を考えながらしっかりと換気をしていかなければなりません。
(ちなみにぼくが工務店を経営していたら今の時期に換気扇の取り付けの営業をしまくっているでしょう。)
話が少しそれました。
北海道の方々の手洗い・うがい・マスクが不十分だったのかというとそんなことはないと思います。
3密やSDを守ってなかったか?
やはりそんなことはないと思います。
今(2020年5月27日)日本における新型コロナウイルスの感染状況を振り返るとやはり寒い地域に多いことがわかります。
もちろん人口が多い地域は必然的に感染者数も増えてしまいます。
また観光地であるかどうかでも感染者数は変わってきますし地形的な問題など一概に言えないところは多々あるでしょうが、寒い地域には感染者数が多いことに間違いありません。
それはウイルスの特性の影響もありますが、北海道における換気が不十分だったことも大きな要因ではないかと思います。
3・4・5月の過去の天気や気温を全国的に見ると流行地域は気温が低めです。
例えば北海道と鹿児島の天気・気温を見比べてみましょう。
北海道の3月
平均最高気温:6.6
平均最低気温:0.4
4月
平均最高気温:11.1
平均最低気温:3.6
5月
平均最高気温:18.1
平均最低気温:9.3
鹿児島の3月
平均最高気温:18.4
平均最低気温:10.6
4月
平均最高気温:21.1
平均最低気温:11.6
5月
平均最高気温:26.1
平均最低気温:18.6
これらを見ると鹿児島の3月が5月の北海道と同じくらいということがわかります。
住んでる地域によって寒さや暑さの体感は違いがあるので絶対とは言い切れませんが、さすがに最高気温が10度前後だと寒くて換気は出来ないのではないでしょうか。
寒冷地だと機密性の高い住宅がほとんどだと思います。
そうなると換気が思うように出来ずウイルスを外に放出することが出来なかったのではないかと考えられます。
ここで疑問に思うのが沖縄です。
沖縄は当然ながら鹿児島より暖かいです。
それにも関わらず感染者は142名(2020年5月27日現在)とかなり多いです。
(ちなみに鹿児島の感染者数は10人ですが、ほとんど外部からの持ち込みで外部から感染した人は一人(鹿児島県外で感染し鹿児島県内で感染確認した鹿児島県内に住む専門学生と同居している祖母)です。)
沖縄に住む友人に色々聞いてみました。
エアコンを常に付けるのは5月半ばくらいで3月はほとんど窓を開けて換気する人がほとんどとのこと。
沖縄は風が通りやすい地形らしく窓を開けるととても涼しく過ごせるとのこと。
となると換気は十分されているようです。
まず初めの感染者は2月にクルーズ船からの感染でした。
それから3月までは県外・国外からの持ち込みがありましたが、感染者数は9人とそこまで増えませんでした。
ここまでは鹿児島とほぼ同じ状況です。
しかし、4月の始めから急激に増加しました。
これは3月末に旅行者による持ち込みによって沖縄県民に感染し、発症し始めたと考えられます。
(PCR検査数が増えたりしたこともあるかもしれません。)
あと沖縄への異動になった人たちからの持ち込みもあったようです。
それと県民性もあって、夜飲みに出る人が多かったようです。
そのような状況が重なり感染者数が急増しました。
緊急事態宣言が全国に出たのは4月16日です。
それから2週間後の5月1日から現在(2020年5月27日)までの沖縄の新規感染者は0人です。
先ほども書きましたが、飲みに出歩いていた人たちが緊急事態宣言発令により飲みに出なくなったそうです。
繁華街はゴーストタウンとなり、家で飲む人がかなり多くなったとのこと。
沖縄の人たちは泥酔すると路上寝が多いそうですが、それも激減したとのことです。
繁華街がゴーストタウン化したのは沖縄だけでなく全国すべてだと思われます。
少なくとも鹿児島の繁華街もゴーストタウン化しました。
そして廃業された店も多数と聞きます。
5月に入って沖縄の気温はエアコン無しでは耐えられない暑さになっています。
暑さだけでなく紫外線もかなり強いのでウイルスの不活化は進みます。
旅行者が来なくなったことと、県民が飲みに出歩かなくなったことで沖縄の感染者は5月に入ってから0人です。
この気温に関することを考えると北海道は6月半ばまで感染者が出続けそうです。
しかし、住宅構造を考えるとどうなるかわかりません。
機密状態である住宅構造の中で生活する場合、最大限換気をする必要がありそうです。
これまで以上に換気の徹底を訴えることが大事でしょう。
換気したまま外出すると泥棒が入るので家に人がいない時は必ず施錠して出るようにしましょう。
不景気になると泥棒が増えるのが世の常です。
この鹿児島、北海道、沖縄の事例を考えると一つの事実が見えてきます。
大変残念なことに繁華街における飲食は避けなければならないということです。
繁華街で飲むということは、同じ空間に2時間前後いることになります。
お酒が入るとどうしても大きな声で喋って飛沫を飛ばしてしまい感染を招きます。
二人以上で食べる場合、相対して座らないようにするか、飲食する時以外はマスクをするしか飛沫を防ぐ方法がありません(ということは一人で飲食する分には問題ないということか?お店の人と話す時は別だけど…)。
換気をすることが何よりなのですが、繁華街における飲食店の換気は難しいように思えます。
もちろん換気が出来るお店もあるでしょうけど。
飲食店ではさっさと食べてマスクをして会話するか適度な距離をとって会話をするしかないかもしれません。
お店にフェイスシールドを常備するか…。
とにかく何かしらの対策を考えていないと気温に関係なく感染を抑えることは出来ないことが沖縄の事例でわかっています。
今回の新型コロナウイルスは感染しても軽症で済む人がほとんどのようです。
当然ながら重症化する方もいます。
いろんな特性があることもわかってきています。
「新型で未知」とはいえ次々にわかってきていることもあります。
その中で何をどのようにすれば感染を最大限防げるのかもわかってきています。
一人ひとりが正しい知識を持って正しく対処するしかありません。
それがまた難しいのでしょうけど…。
第二波が12月前後から押し寄せて来るでしょう。
その時自分や自分の周りはどのように対処すれば良いのか今一度考える必要があります。
あと半年あります。
運動をして体力を付けて栄養もしっかり摂って免疫力を高め、体の内側から予防が出来るようにしましょう。
(なお「免疫力を高める」というのは様々な見解があり「そんなこと出来るの?」という考えの方もいらっしゃるようです。ぼくは出来ると考えてます。)
まだまだ油断してはいけませんが、換気・手洗い・マスク(人と長時間話す時だけ)を心がけていればかなり防げると思います。
以前のような生活に完全に戻ることは出来ませんが、ある程度は大丈夫だとぼくは思います。
もちろん寒い季節になるまでの限定ではありますが…。
不要なマスク着用を声高に叫ぶようなことが起こらないで欲しいのですが、今の状況でマスクはただの免罪符のようなものですので常時着用しないといけないのかもしれませんね…。
外でランニングしてる時はさすがに不要だと思いますが…。
皇居周辺などの混み合った中でランニングする際は必要かもしれませんが、あまり人とすれ違うことのない場所では自己満でしかないと思います。
まぁ自己満なので、したい人がすれば良いのかもしれませんね。
最後なのに話が逸れちゃいました。
とにかく、ワクチンや新コロ専用の薬が出来るまでの1〜3年間はある程度我慢しながら出来る限りの事をして感染爆発を防ぎつつ出来る限りの日常生活を送りましょう。
長文失礼しました!